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今週のコラム 第94話: 仕組みづくりを成し遂げた経営者だけが、事業売却を成功に導く!

「先代社長が急逝され、ご令嬢からの依頼で社長になったのですが、最終的に(5年後くらいを目処に)会社を売却して株を相続したご令嬢の利益にしてあげたいと考えています。基本的に、先代社長がワンマンでいろいろとやっていましたので、業務だけでなく事務についても、抜本的な立て直しが必要だと感じています。できるところからやっていきたいと思いますが、留意すべき点等あれば、教えてください。」──先日の弊社セミナーにご参加いただいた人材紹介業の社長からのご相談です。

数ヶ月前に先代社長が病気で急逝され、ご令嬢に経営を担っていただこうと思っていたところ、逆にご令嬢から「是非、社長になってください。お願いします。」との依頼があり、元ナンバー2から、急遽、社長になられたとのことでした。

このような事例は結構あり、社長が急逝するとは誰も思っていなかったために、社長がどのような考えで経営をしていたのか、業務や事務のルーチンはどうなのか、さっぱりわからないことも多いのです。

特に、ワンマン社長の場合、ナンバー2以下の役員などがある程度は把握しているのですが、肝心なところはブラックボックスということがほとんどで、現状把握だけで数ヶ月が費やされることは珍しくありません。

ご相談いただいた経営者の方も、状況把握だけで3ケ月ほど経過したものの、大体の状況が把握できたので、今後の対応を検討するために弊社のセミナーにご参加いただいたとのこと。

私からは、「(先代社長のご恩に報い、株主となったご令嬢の利益にするために)最終的に事業売却をされるのであれば、社長であるあなたがいなくても会社がきちんと回る仕組みづくりをしてください。そうでないと、誰も買ってくれませんので、思うような値段では売却できません。」とお伝えしました。

逆の立場になって考えてもらえば、すぐにわかることなのですが・・・

ワンマン社長の会社で、その社長がいなければ組織が回らないような会社を、その社長抜きで買いたいと思いますか?ということです。

特に、創業社長の場合、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしてきただけでなく、トップセールスがその社長だったりしますので、社長がいなくても会社がきちんと回る仕組みづくりをすることは結構大変なことなのです・・・

今回ご相談いただいた社長は、ワンマン社長であった先代社長が急逝後、全てを引き受けて社長になられたので、ブラックボックスの解明などで大変なご苦労があったことと思います。

だからこそ、「最終的に事業売却をされるのであれば、社長であるあなたがいなくても会社がきちんと回る仕組みづくりをしてください。そうでないと、誰も買ってくれませんので、思うような値段では売却できません。」という私の助言に何度も頷かれていました。

会社は組織で運営されるように、仕組みづくりをきちんとしなければなりません。

属人的な業務や事務を放置してはいけないのです。誰がやっても同じことができるように、仕事に人をつけなければならないのですが、人に仕事をつけている場合が非常に多く、残念な結果になっている事例がいくらでもあります。

一方で、収益性の高いビジネスモデルを構築するとともに、ワンマン経営から脱皮して、組織で会社が運営されるようになった会社では、売上・利益ともに大幅に増加していきます。

これまでとても破ることができないと思われていた、売上高●●億円、利益●●千万円などの壁が、まるでなかったかのように軽々とクリアしていくようになるのです。

私の個人的な感覚ですが、売上高には1億円→3億円→5億円→10億円→30億円→50億円→100億円→300億円→1000億円といった壁があるように感じています。

その中でも、特に大きく立ちはだかるのが、10億円と50億円の壁です。

10億円の壁は、オーナー社長の個人商店から会社組織への転換ができなければ越えられません。また、50億円の壁は、従業員の活用・管理ができなければ越えられないのです。

そして、これ以上の規模になってくると、グループ経営・ファミリービジネスといった視点が必要になってきますが、我々中小企業が売上高1000億円超になることも夢ではないのです。

実際、私が独立する前に担当させていただいたオーナー社長(仮にA社とします)は、個人で創業され、その後、店頭公開→東証2部→東証1部(当時)とステップアップされ、現在ではグループ連結で売上高1000億円超の優良企業(現在:プライム市場)になられています。

A社ですが、上場当初には、「特定人物への依存に係るリスク」として、「当社代表取締役である●●●●は、当社の設立者であるとともに大株主であり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。このため、当社グループは、●●●●に過度に依存しない体制を構築するために、取締役会等における役員相互の情報共有や経営組織の強化を図っております。しかし、現状において、何らかの理由により●●●●が当社グループの業務を継続することが困難になった場合には、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。」というようなことが有価証券報告書に記載されていました(もちろん、現在はこのような記載はありません)。

株式上場であれば、引き続き代表取締役として経営方針や事業戦略の決定を行うので、「特定人物への依存に係るリスク」として、投資家に理解していただいた上で購入いただけますが、単純な事業売却だと「特定人物への依存に係るリスク」が顕在化するので売却すること自体が不可能になります。

このように、(最終的に事業売却をされるのであれば)社長であるあなたがいなくても会社がきちんと回る仕組みづくりが不可欠。逆に、仕組みづくりを成し遂げれば、事業売却を成功に導くことができるのです。

何が何でも、社長であるあなたがいなくても会社がきちんと回る仕組みづくりを成し遂げ、売上高●●億円、利益●●千万円などの壁を超えて行かなければなりません!

実際に事業売却するか否かは、オーナーであるご令嬢の判断次第ではありますが、事業の一部または全部を売却できるように整えていただけるようにお伝えするとともに、弊社のような専門コンサルタントを活用することで、短期間で会社に仕組みを構築することができることをご説明させていただきました。

非情に知識量も多く、博識な社長でしたので、時間的に余裕があれば、ご自身で仕組みづくりをすることもできると思いますが、短期間で会社に仕組みを構築するのであれば、弊社のような専門コンサルタントの活用が最適解だとご判断いただけることと思います。

あなたは、経営者としてどのように仕組みづくりを成し遂げますか?

時間をかけてご自身で仕組みづくりをされますか?

それとも、弊社のような専門コンサルタントを活用して最短で仕組みづくりをされますか?

全ては経営者であるあなたの決断にかかっています!