今週のコラム 経営者なら理論と実践で会社の両輪を回せ!
「先日のオンラインセミナーに参加させていただき、髙窪先生の提唱されている理論はよく理解できました。是非とも、「仕組み」として我が社に導入したいと思うのですが、理論を理解しただけで、実際に仕組みを導入するのは結構難しいように思えるのですが・・・
髙窪先生のお話では、コンサルティングを受けなくても、自社で対応できるのであれば、注意すべき点だけ留意してやってもらっても結構です。とのことでしたが、理論だけでは、どのように実践していったらいいかわかりません。どのように実践していけばいいでしょうか?」──先日のオンラインセミナーにご参加いただいた精密加工業の社長からのご相談です。
一般的に経営者の方は、非常に理解が早いので、セミナーなどに参加されると、本質的なことをすぐに理解されて、どのように動いていけばいいのかをイメージされる方が多いと思います。
このため、社長が一人で実践すればできるようなことであれば、社長が理論をきちんと咀嚼してから、実践することで何とかなります。この場合、役員や従業員などを動かす必要がないので、そんなに手間もかかりません。あとは、社長であるあなたの頑張り次第で、どうようにすることもできるのです。
今回ご相談いただいた社長も、当然ながら経営者としての経験・実績もあり、社長個人の努力でどうにかなるのであれば、私に相談することもなく理論をきちんと咀嚼してから、実践することできちんとした対応ができていたはずです・・・
ところが、「○○の仕組みづくり」ということですので、社長一人の努力だけではなかなかうまくいかないことが多いのです。唯一の例外としては、これまでに何らかのかたちで「社内の仕組みづくり」を実践してきたことがあるかどうかです。
「仕組みづくり」の経験があるかないかで、見事なくらいに結果に差が出ます。
それほど、最初の一歩が大変なのです。
簡単に説明すると、「仕組みづくり」の経験があるということは、会社が組織として運営されているということで、縦串と横串がきちんと通っていて、組織がきちんと回っているということになります。つまり、やるべき仕事・作業などが明確になっており、仕事に従業員を割り当てている状態なのです。
これに対して、「仕組みづくり」の経験がない場合には、縦串や横串などはもちろんなく、組織としては全く機能していません。このため、やるべき仕事・作業は不明確で、従業員が属人的に仕事・作業をおこなっている状態であり、担当者が突然風邪などで休むと、他の従業員では何をどうしたらいいかわからずに、最悪の場合、仕事がストップしてしまいます。
また、ちょっとでもイレギュラーなことがあると、何でも社長に確認しようとしたりして、役員以下、中間管理層も全く機能していない場合さえあります。この場合には、社長本来の仕事である新しい仕事を作り出したり、会社をどのような方針で経営していくかといった戦略などを考える時間的余裕が全くありません。
言葉を選ばなければ、「社長が従業員と同等の仕事しかできていない」という非常に残念な状況に陥っているのです。社長が従業員と同じでは、会社の成長・繁栄は望むまでもありません・・・
よく言われていることですが、売上高の壁がどうして立ちはだかるかといえば、売上高に見合ったビジネスモデルや組織になっていないからなのです。
私の個人的な感覚ですが、売上高には1億円→3億円→5億円→10億円→30億円→50億円→100億円→300億円→1000億円といった壁があるように感じています。
その中でも、特に大きく立ちはだかるのが、10億円と50億円の壁です。
10億円の壁は、社長の個人商店から会社組織への転換ができなければ越えられません。また、50億円の壁は、従業員の活用・管理ができなければ越えられないのです。
そして、これ以上の規模になってくると、グループ経営・ファミリービジネスといった視点が必要になってきます。
我々中小企業にとって、売上高10億円の壁が極めて高いのは、そもそも稼げるビジネスモデルを展開できていないことと、組織を回すための「仕組みづくり」を社内に導入することができずに、組織的な会社運営ができていないことが主な要因なのです。
つまり、稼げるビジネスモデルと、組織を回すための「仕組みづくり」が、あなたの会社の両輪としてきちんと回すことができれば、売上高の壁を越えることが可能になってくるのです。この両輪が、うまく回り始めれば会社の売上は面白いくらいに増え続けます。これまで、いろいろな経営者の方にかかわらせていただいた経験から、このことは断言できます。
イメージしてみてください。
倍々ゲームみたいに、あなたの会社の売上高がどんどん大きくなり、それに伴って利益も面白いくらいに増え続ける状況を・・・
もし、あなたの会社が組織的に運営されていない状況であったとしても、大丈夫です。稼げるビジネスモデルと、組織を回すための「仕組みづくり」という両輪をきれいに回しつづけていくために、外部の力やノウハウを活用すればいいのです。
すでに、「○○の仕組みづくり」の理論は概要をご理解いただいているのですから、あとはあなたの会社に仕組みを構築するために、どのようなことを実践していくのか?
再現性の高いコンサルティングをご用意していますので、あとはあなたの会社に合致するのかどうかを判断していただくだけです。
オンラインセミナーやオンデマンドセミナーでは、30分の個別無料相談会をご準備しております。セミナーでのご不明な点の解消や、あなたが経営する会社にコンサルティングを活用することが可能かどうかの判断などにご活用ください。
さて、あなたには社長として、2つの選択肢があります。
ひとつは、時間がかかりますが、セミナーなどで得た理論などを咀嚼して、会社のトップとしてのリーダーシップを発揮して「仕組みづくり」をしていくというもの。手探りで対応していくので、非常に時間もかかりますし回り道もあるでしょう。また、利害関係者とのトラブルなどもご留意いただく必要があります。
もうひとつは、弊社のコンサルティングを活用して、弊社と一緒に「仕組みづくり」を最短時間で導入するというもの。私のこれまで31年間の銀行員としての知見を反映した「コンサルティングブック」をベースに、あなたの会社の状況に応じたコンサルティングをさせていただきますので、仕組みづくりの再現性が極めて高いのが特徴です。
再現性が高い証拠に、標準工程期間やパッケージ価格が予め決められており、新入社員の給与水準と同程度でコンサルティングを受けていただくことができます。
ご判断は社長次第ですが、是非とも、弊社のコンサルティングをご活用いただければ幸いです。
あなたは経営者として、どちらの道を選ばれますでしょうか?